2011年2月13日日曜日

2)100年に1度の危機

2008年秋に世界を襲ったリーマンショック。

アメリカ発のサブプライム問題に端を発して、

信用不安の連鎖は瞬く間に地球を覆いました。

市場は大暴落し、その痛手からの復興は、

2011年に入った現在でも実現していないのは、

みなさんもよくご存じかと思います。



さて、破綻したリーマンブラザーズの負債は、

総額で64兆円。一体どのぐらいの規模なのか、

額が大きすぎてピンときませんよね。

直接の比較にはならないのですが、

イギリスの1年間の国家予算と同じぐらいです。

(ちなみに日本は膨張傾向にあって90兆円台です)

つまり、リーマンの負債額は、

経済先進国の1年分の国家予算が焦げ付く規模、

ということですから、いかにすさまじい衝撃だったか、

というのが、なんとなく分かるかと思います。



このリーマンショックに対しては、

「100年に1度の経済危機」

と言われますが、これを最初に言い出したのは、

FRB(米連邦準備制度理事会)の前議長である

グリーンスパンさんです。おそらく、彼は、

1929年に起きた「世界恐慌」を念頭に置いて、

100年に1度と発言したのでしょう。

グリーンスパンさんという米経済の重要人物の言葉であり、

また、事態の深刻さを表現するのに適当なためか、

メディアは、こぞってこのフレーズを使いますが、

これは、経済学に対しては

「100年経っても、結局危機を回避ないし予見できなかった」

という皮肉でもあります。

経済学といえば、理論や数式がいっぱい出てきて、

さも難しそうな学問のイメージですが、

世の中の実際を説明することができていません。

どうしてなのでしょうか?

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