金融工学が考える値動きは、
常に過去の価格から独立して、
実に気まぐれで適当に動いている
「ランダムウォーク」
であると規定されています。
価格が上がるか下がるかの確率は
一定割合でのゆらぎこそあれ、
原則的には常に1/2であり、
一方的な動きがいくら続こうとも、
大乗の法則や中心極限定理により、
いずれ1/2に収斂されくるというものです。
また、市場に参加する「人間」は
やはり合理的かつ効率的で
たとえ1人が間違った動きを取っても
多くの人間は合理的に動いているので、
市場としての効率性は損なわれない、
と仮定されています。
これに対して「経済物理学」を掲げて、
市場への物理学的なアプローチを試みている、
ソニーコンピューターサイエンス研究所
シニアリサーチャー高安秀樹氏は、
その著書「経済物理学の発見」(光文社新書)の中で
「市場にはカオスのしくみが内在しており、
すべてをランダムウォークで説明することはできない
と指摘しています。
ここで高安氏が使う「カオス」というのは、
初期段階のごく小さな差異が、やがて拡大されて、
最終的にまったく違った結果を生み出す、
というものです。
高安氏はさらにドル円のティックチャートを分析し、
上がる下がるの確率がある条件下では1/2ではない、
という法則性も導き出し、
正規分布で説明がつかない
市場の荒っぽい値動きが高頻度で起きることへ
警鐘を鳴らしています。
2011年2月13日日曜日
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