2011年2月13日日曜日

4)揺らぐ土台の上で

経済学や金融工学に登場する「人間」は

非常に合理的で効率的です。

すべてを期待値で思考し、計算ずくでより確率が高く、

正確な行動しかしません。



たとえば


A:「今1万円もらえる」

B:「1年後に3万円もらえる」



という選択だと、間違いなくBを選択するのです。

本当でしょうか?

みなさんには下記のような経験はありませんか。



 「ごく近所のガソリンスタンドが1㍑120円なので、

  郊外のセルフガソリンスタンドに行って、117円で

  満タンの半分25㍑給油した。いやー儲けた」





筆者自身も含め十分にありえる話です。



安いガソリンスタンドには行列ができてる時もありますね。

さて、ここで経済学に登場する「人間」はこう考えます。



 「価格差は3円だから、25㍑給油では浮くのは75円。

  しかし、郊外まで出かけていくのに燃料消費するので

  仮に往復5㌔走ったとし、燃費が1㍑10㌔とすると、

  0.5㍑分58.5円は差し引く必要がある。

  その時、浮くお金は16.5円。

  安い店は行列ができるリスクが高く、

  順番待ちのアイドリングの燃料消費も考慮すれば、

  差し引きはほとんど皆無に近くなる。

  この場合、むしろ行列リスクと時間ロスを考え近所の方が効率的」





おそらく、ここまで瞬時に考えて給油する人は、

なかなかいないのではないでしょうか。

ですが、理論上の「人間」は生命活動に関わる万事がこの調子です。

現実にそぐわない「人間」の仮定、経済学の理論は

土台から「現実」に則していないのです。

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