2011年2月13日日曜日

11)別角度からのアプローチ

仮定に次ぐ仮定や度重なる修正、異常値の排除など

わたしたちが慣れ親しんできた従来の学説は、

前提条件が「本当かな?」と思える部分が多く、

確率論や統計論を重視するあまりに、

直線でないものを強引に直線に見立てて

無理に説明をつけようとする傾向がみてとれます。

もちろん学者たちも実務上では

理論が有効ではない場面があることは認識しています。



こうした限界に対して、物理学や量子力学といった

自然科学からの市場へのアプローチが

近年試みられるようになってきました。

マンデルブロ氏のフラクタル理論や経済物理学は

その一例です。



とはいえ、古典的な経済学者たちは、

物理という門外漢の殴り込みを

非常に疎ましく思っている傾向もありますが、

こと一投資家レベルにおいて

リスク管理という点でみれば、

暴騰や暴落を「起こりえないこと」としか言えない

従来の学説よりは、

「暴騰、暴落は市場の自然な振る舞い」

としているアプローチの方が、

より安全な資産運用をしていく上では現実的な気がします。

異常値を異常と切り捨てず、当然な帰結として受け入れて、

無理をせず、度量深く、全体を俯瞰してとらえていくのが、

この新しいアプローチのユニークさでもあり、

醍醐味でもあります。



ただ、残念ながら、新しいアプローチであっても

市場の値動きを完全に読み切るほど精度が高くないのは事実です。

ですから、これらの理論を学んだところで

大儲けできるわけではありません。

あくまで、リスクを過小評価せず、

値動きの意味合いを知る助けとなる程度であることを

頭に入れておく必要があります。

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