フランスの数学者で経済学者でもある
ベノワ・マンデルブロ氏(1924-2010)は、
その著書
「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」
の中で、暴騰・暴落のメカニズムを
実に念入りに検証しています。
IBMのフェローだった彼は、綿花の価格推移から
市場における価格は「正規分布」には、
収まらないことを発見しました。
この発見を基に彼は、
図形の部分と全体が相似形になっているという
有名な幾何学の概念「フラクタル」の概念を導き出すのですが、
彼の理論によれば、市場の価格は
べき乗則で説明できる場合が多いといいます。
べき乗則は、aとbのある関係を対数グラフに
書いていくと傾きがマイナスな直線になる関係です。
分かりやすくいうと、普通のグラフでは、
原点0から、Xは1、2、3、4、5…と増え、
Yも1、2、3、4、5…と増えていきますね。
対数グラフでは、この増え方が、
原点0からX、Yともに1、10、100、1000…と増えていきます。
(形としては傾きが-1のグラフを思い浮かべてもらえば
よいと思います)
たとえば、地震のマグニチュードが良い例ですが、
マグニチュードは1増えるとエネルギーは約32倍、
発生頻度は1/10になります。
つまり、微弱な地震はしょっちゅう発生するが、
大きな地震の発生頻度はごく小さくなります。
ですが、大きな地震がどのぐらい大きなものなのかは予測できません。
マンデルブロ氏は、さまざまな金融商品の分析を通じ
市場の値動きは「正規分布に収まらない」と断言しています。
2011年2月13日日曜日
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