2011年2月13日日曜日

9)明らかな性質の違い

正規分布に基づく市場分析は、

これまで経済学や金融工学の基本とされており、

多くの経済学者や数学者たちによって

多数の方程式が作られてきました。

現在もディリバティブやオプション、

企業の投資価値を測る際に用いられています。



有名なものでは、

アメリカの経済学者マーコウィッツが考案した

ポートフォリオ理論や

同じアメリカの経済学者である、

ショールズとブラックの2人が作り上げた、

ブラック-ショールズ方程式

などが挙げられます。



彼らは、いずれも

ノーベル経済学賞を受賞している

優れた経済学者であります。

複雑な数式を駆使して、高等モデルを組み上げ、

誰もがなしえなかった理論を構築させました。

金融工学は万能ツールであるかごとくもてはやされ、

彼らの理論は経済、金融の基礎として、

現在でも教科書に載っているほどです。



金融工学の隆盛はすさまじく、1970年代後半から、

アメリカ経済を中心とする欧米の投資理論として

君臨してきましたが、

金融の実務レベルでは、

それが例外もなく完璧な方程式であるとは信じられてはいません。



市場参加者は経験的に理解しています。、

彼らの方程式が神懸かり的に通用する局面と、

彼らをあざ笑うかのように

確率的にあり得ない方向へ乱高下する局面があることを。



マンデルブロ氏はその違いを

「マイルド」と「ワイルド」と名付けましたが、

市場は、のんびりとした予測可能な動きと、

荒々しく予測不可能な動きという、

明らかに異なった性質を持ち合わせているのです。

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