経済物理学の第一人者として知られる
高安秀樹氏は著書「経済物理学の発見」の中で
ドル円相場のティックチャートを解析に挑んでいます。
金融工学の基礎となっているランダムウォーク理論では、
過去の値動きとこれから起きる値動きは独立していますので、
ティックごとの上下変動で期待される確率は2回に1回、
つまり0.5(1/2)です。
高安氏は一つ前のティックに対して新しいティックが
高くなれば「+」、安くなれば「-」として、
ティックチャートを+、-で分類して解析しました。
理論上、多少のゆらぎはあれ、常にどの場面からでも
確率は0.5であり、ティックのサンプル数を多くすれば、
「+」、「-」は同じ数だけ現れるはずですが、
実際はそうなりませんでした。
氏の解析によれば、
「+」あるいは「-」が7回続くまでは、
反対方向へ引き戻される確率が高くなるのですが、
7回連続で続くと、今度は8回目以降も
同じ符号が続く確率が0.5よりも大きくなるのです。
ティックを時間にプロットしてみると、
7ティック、つまり、取引が7回成立するのに、
1分間程度かかるそうです。
ということは、1分間、同一方向に値が触れ続ければ、
「トレンド」が発生したとみなすことができる、
というのが高安氏の見立てです。
2011年2月13日日曜日
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