2011年2月13日日曜日

18)ティックチャート

経済物理学の第一人者として知られる

高安秀樹氏は著書「経済物理学の発見」の中で

ドル円相場のティックチャートを解析に挑んでいます。



金融工学の基礎となっているランダムウォーク理論では、

過去の値動きとこれから起きる値動きは独立していますので、

ティックごとの上下変動で期待される確率は2回に1回、

つまり0.5(1/2)です。



高安氏は一つ前のティックに対して新しいティックが

高くなれば「+」、安くなれば「-」として、

ティックチャートを+、-で分類して解析しました。



理論上、多少のゆらぎはあれ、常にどの場面からでも

確率は0.5であり、ティックのサンプル数を多くすれば、

「+」、「-」は同じ数だけ現れるはずですが、

実際はそうなりませんでした。



氏の解析によれば、

「+」あるいは「-」が7回続くまでは、

反対方向へ引き戻される確率が高くなるのですが、

7回連続で続くと、今度は8回目以降も

同じ符号が続く確率が0.5よりも大きくなるのです。



ティックを時間にプロットしてみると、

7ティック、つまり、取引が7回成立するのに、

1分間程度かかるそうです。

ということは、1分間、同一方向に値が触れ続ければ、

「トレンド」が発生したとみなすことができる、

というのが高安氏の見立てです。

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