「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」
を著したマンデルブロ氏は、金融市場について、
金融工学の基礎であるランダム性が支配する「マイルド」状態と
べき乗則で荒っぽい動きをする「ワイルド」状態、
そしてその中間にある「スロー」状態
のいずれかに分類できると主張しています。
そして「マイルド」、「スロー」、「ワイルド」は
それぞれ「固体」、「液体」、「気体」に特性が似ており、
別の状態に移る時は
物理学上の「相転移」に近い動きをすると分析しています。
実際の市場の値動きで当てはめていきましょう。
「マイルド」状態は、値動きがゆっくりとして、
ボラティリティも小さく、チャートは緩慢なジグザグを描きます。
市場参加者も少ないか、様子見が多く、
いわゆる「レンジ」相場が続いている状態です。
「スロー」状態は、ボラティリティが大きくなり始め、
ティックごとの動きも上下にぴょこぴょこ振れ始めます。
大きな市場がオープンしたり、
経済指標の発表が近づいたりとざわついた状況になってきます。
レンジをブレイクしようと、支持線、抵抗線に挑む動きが出始め、
ダマシも増えてきます。
「ワイルド」状態に至ると、ボラティリティは極限まで拡大し、
確率や統計がまるで通用しない世界に突入します。
「トレンド」が発生しているかのようにも見えますが、
瞬時に切り返すなど乱高下を繰り返し、
支持線や抵抗線も無視されてしまいます。
2011年2月13日日曜日
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