2011年2月13日日曜日

13)相転移現象と臨界 その2

「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」

を著したマンデルブロ氏は、金融市場について、

金融工学の基礎であるランダム性が支配する「マイルド」状態と

べき乗則で荒っぽい動きをする「ワイルド」状態、

そしてその中間にある「スロー」状態

のいずれかに分類できると主張しています。

そして「マイルド」、「スロー」、「ワイルド」は

それぞれ「固体」、「液体」、「気体」に特性が似ており、

別の状態に移る時は

物理学上の「相転移」に近い動きをすると分析しています。



実際の市場の値動きで当てはめていきましょう。

「マイルド」状態は、値動きがゆっくりとして、

ボラティリティも小さく、チャートは緩慢なジグザグを描きます。

市場参加者も少ないか、様子見が多く、

いわゆる「レンジ」相場が続いている状態です。



「スロー」状態は、ボラティリティが大きくなり始め、

ティックごとの動きも上下にぴょこぴょこ振れ始めます。

大きな市場がオープンしたり、

経済指標の発表が近づいたりとざわついた状況になってきます。

レンジをブレイクしようと、支持線、抵抗線に挑む動きが出始め、

ダマシも増えてきます。



「ワイルド」状態に至ると、ボラティリティは極限まで拡大し、

確率や統計がまるで通用しない世界に突入します。

「トレンド」が発生しているかのようにも見えますが、

瞬時に切り返すなど乱高下を繰り返し、

支持線や抵抗線も無視されてしまいます。

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