2011年2月13日日曜日

6)確率論の誤謬 その2

正規分布に基づく確率・統計の観点では、

「正確な」計算結果を導くために、

異常値を排除することがよくあります。

その計算方法もいくつかあるのですが、

みなさんもテストやスポーツ記録などで

「平均値」を求める際、最高値と最低値を、

除外して計算したことがあると思いますが、

それも異常値排除の一例です。



市場予測で言えば、

暴騰や暴落は異常な状態にあるとみなして、

急変時の荒っぽい値動きは、

考慮しないということになるのですが、

どうも妙な話です。

投資家にとっての関心事は

いくらになったら利益を確定するか

あるいは、

いくらになったら損失を確定するか

という点にあるのですから、

異常だからという理由で、

高値安値を排除するのは、

川に堤防を作る時、

年間平均降雨量だけを見て設計をするようなものです。

それでは洪水から街は救えませんよね。



「平均」は重要ではありますが、それだけは不十分なのです。

市場はテストやスポーツ記録とは違います。

違う性質のものなのに、

うまく正規分布に収めるようにと、

修正を施しているという感じはどうしても否めません。

社会心理学ではこうした行為を

「確証バイアス」と呼びますが、

固定観念や先入観にとらわれたままでは、

真の姿にはいつまでも出会えません。

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